生徒指導では「嫌われ役」の教師が必要なのか?③

「嫌われ役」は必要か?③

この記事は前回からの続きになります。

できればお読みください!

生徒指導では「嫌われ役」の教師が必要なのか?①

生徒指導では「嫌われ役」の教師が必要なのか?②

すでにルールがあるから仕方がない

学校には生徒が納得していないルールが多い。そのルール違反を叱られても生徒は素直に受け入れてくれない。これが私の考えの要点です。

仮にここまで共感してくださったとしても、「だからと言ってルールをすぐに変えることもできない。どうるればいいんだ?」と思われることでしょう。

つまり、ルールが存在する以上、それに違反した生徒を叱らなければならないのでは・・・ということです。

これに向けての行動として、

①ルールの見直し

②ルール違反を未然に防ぐ

③叱り方を工夫する

④特別な方法

の四つを提案します。

①ルールの見直し

小さなことからひとつでも、ルールを見直していくべきです。

すでに定着してるルールを変更するのは簡単ではありません。そいいうことに抵抗を感じる教師の人も多いと思います。

であるからこそ、誰かが声を上げなければずっとこのままです。

ルールを見直したいという気持ちがあるのならば、あなたにはできるでしょう。

声を上げることには勇気がいるなぁと思われるかもしれませんが、実際はそんなに勇気はいりません

いやいや、普段の会議でも発言をあまりしない自分がいきなりそんなことを提案するなんて、とても無理!

そんなふうに感じられる気持ちはよ~くわかります。

でも、あなたが自分の気持ちに従って発言する。会議でなくても同僚に相談してみる。そのことであなたのことを悪く言う人はいません。

もしあなたが学校のルールを変えようという、誰も言いださなかったことを言ったからといって、そのことであなたが同僚から白い目で見られたとしても、

あなたのしていることは人として間違っていることでもなければ、ズルいことでもありませんよね。

それを批判する人は、なにかに囚われているわけであって、その人にとってもあなたの発言は自分を振り返るチャンスとなるはずです。

あなたが行動を起こしたからと言って、なにもマイナスなことは生まれません。とくにプラスにならなくても、あなたが自分の気持ちに従って行動した。それ自体がごく自然のことですし、

まわりは何も変化しなくてもあなた自身は変わりますから、それは進歩だと思います。

『生まれ変わるなら生きてるうちに』 by 長渕剛

『激しく挑み続けても、世の中は変わらない。しかし、世の中は変わらなくても自分自身は 変わる。』 by 岡本太郎

②ルール違反を未然に防ぐ

ルールが不完全であったとしてもすでに存在している以上、生徒がそれを破らないように事前に手を打っていくことも有効です。

生徒を信頼し、飾らずに腹を割って話していくしかありません。

生徒がそのルールに意味がないと感じているのに、そのルールがなぜ大切なのかを一生懸命に説明しても、あまり効果は期待できません。

もしあなたがそのルールに意義を感じているのなら、本気で生徒にそのことをしっかりと伝えるのもいいと思いますが、

あなたもそのルールに違和感を感じているのなら、無理してそのルールの意義を説明するのはやめた方がいいかもしれません。

それよりは、

ルール違反 → 怒られる → 気分が悪くなる

ということによる、生徒自身にとってのマイナス効果を丁寧に説明してあげるのが効果的です。

③叱り方を工夫する

叱らなくてはならない場面がやってきたら、叱り方を工夫するしかありません。

教師はついつい、自分の言うべきことを伝えることを優先させますが、まずは生徒の言い分を聞くことが大切です。決して怒ってはいけません。

自分が言うべきことなど、最後にちょろっと言えればいい、くらいの気持ちで生徒の声に耳を傾けましょう。

生徒も、そのルールには納得していなくても自分がルール違反をしたことは知っています。そして、あなたがそれを叱らなくてはならない立場にいることもわかっています。

ですから、マニュアル通りにきっちり全部言おうとする必要はありません。マニュアル化された指導ほど生徒が嫌うものはありません

短い言葉で生徒の違反を端的に指摘すればいいのです。それだけで生徒も叱られていることに気づきまから、あとは生徒の言い分を聞いてやればいいのです。

聞いてやって、「君の言いたいことはわかったよ。これからは気をつけようね」くらいの感じでその場を終わらせればいいのです。

生徒がふてくされた態度でどこかに行ってしまったりしても、それを追いかけてさらに叱るというようなことはしない方が賢明です。

ひとつのルール違反について叱るはずが、さらに態度が悪いといって叱る。この場合、どうしても怒るようになりがちです。

生徒の態度が悪くなるのは、前述したように生徒がそのルールに納得していなかったり、何度も叱られるためにイライラしていたり、教師に対して不信感を持っていたりする場合がほとんどですから、そこに追い打ちをかけるように叱るのは、まったくの逆効果です。

それに、生徒の態度が悪いのは、別にルール違反ではありません。

そこで腹を立てるというのは、教師の威信が傷つけられる、命令に従わないのは許さないなどという、感情的なものでしょう。

そこには「生徒は教師に従うべきだ」という固定観念が存在します。自分で従わない生徒を力で押さえつけようとすることは、一種のパワハラです。

いろいろ言いましたが、そう簡単なことではないでしょう。状況によっていろいろあるとは思いますが、とりあえず最低限、説教じみたことを言うのを止めるだけで生徒からも一目置かれるようになります

④特別な方法

あなたと生徒との信頼関係が強ければ、他の方法もたくさんあります。

叱らなくても目くばせだけで生徒に通じることもありますし、あなたを見たら生徒の方からルール違反を改善するようになることもあります。

また、あなたが教師としてではなくひとりの人間としての本音(この校則は間違っている。そのうち改善させるから今は我慢してくれ等)を生徒の前で吐露したとしても、何の問題もなく生徒に受け入れられるということもあります。

しかし、それらがうまくいくためには、生徒との間に相応の信頼関係がないと不可能です。

その信頼関係を築くための方法にもいろいろあります。あなたもそれぞれ自分なりの方法を持たれているのではないでしょうか。

もしその方法がわからなくて困っていらっしゃるのなら、近くの同僚などに聞いてみられるといいのですが、そういうことは聞きにくいという気持ちもわかります。

私も自分の経験上身につけた方法がたくさんあります。ときどき頼まれれば、後輩教師の人に個別にそのノウハウを伝えてアドバイスをしています。

私がこのブログで詳しくその方法を書ければいいのですが、アドバイスの方法も状況(本人の能力、本人の性格、学校の様子、学年団の様子、生徒の様子・・・)によって変わってきますので、なかなかうまく書くことはできません。

それでも、自分の経験を困っている教師の方にお伝えしたい気持ちがあり、現在いろいろと準備中です。

まとめ

長くなりましたが、「嫌われ役」が生まれてしまうのは教師が生徒を叱る場面が多すぎるからではないのか?というのが結局のところのオチです。

教師としてのあなたが、これは学校の常識だと思っていることを、いったん疑ってみることが大事だと思います。

教師も生徒も、それぞれがひとりの人間であり、立場としては対等なはずです。先に生まれた教師が後に生まれた生徒に「必要なこと」を教えてあげるのが教育です。

その過程で生まれてしまった「不必要な」指導がたくさんありませんか?

そこを一度見直してみてほしいです。

僕らの常識を覆す学校についての記事もぜひ読んで下さい。

完全自由な学校サドベリースクール!教師やるなら知っておいてほしい

さて、この記事では「嫌われ役」になることについてお話してきましたが、次はこれに関連して、生徒から嫌われたくないのに嫌われてしまう教師について考えてみます。

生徒から嫌われる教師の特徴と好かれる教師の特徴をピックアップしてみます。

それが、あなたが生徒から好かれるためのヒントになればうれしいです。

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