学びとは自発的なもの!教師は生徒を信用すればいいことが起きる!

学校の非常識

自発的な学びを取り戻そう

中学生の英語の宿題

先日、ある中学1年生の男の子が嘆いていました。

 

1学期に習った英単語をすべて15回ずつ書いてくるという宿題が出たそうで、それが嫌だと言って嘆いているのです。

 

それを聞いた私は、「はぁ?15回?そんなん余裕やん」と思いましたが、

 

彼曰く、「すべて15回ずつっていうのが問題であって、完璧に覚えている単語も15回書かなくてはならないことがおかしいと思う。」ということでした。

 

ほほぉ~なるほどたしかにな~と思い直しました。

 

「英単語を何回ずつノートに写してきなさい」学校の世界ではありがちな宿題の出し方ですよね。

 

目的は単語を覚えさせること。しかし、それが目的ならば、完璧に覚えている単語を15回も練習する必要はありません。

 

そうではなくて、書かせるという行為が目的ならこの宿題にも納得できますが、書かせることを目的にするのはおかしな話です。

 

絶対に忘れないために何度も何度も練習する必要があるんだ、という考え方かもしれませんが、例えば中学1年生の教科書ですと「good」という単語が出てきます。

 

「good」=「良い」ですね。これは簡単に覚えられます。

 

「good」を完全に覚えてしまった人は、そう簡単には忘れないでしょう。それを15回も書かされることに中学生が不毛さを感じるとしても仕方がないと思います。

 

good good good good good ……

 

単語を覚えるのが目的なら、回数を決めて書き写させるのを宿題にするのではなく、

 

「小テストをするから各自勉強してきなさい。何点以下は居残り再テストにします」

 

とする方がわかりやすいし合理的ではないでしょうか。

 

生徒を信用すれば宿題も変わる

この宿題を出した教師の人がなにを目的としていたのかはわかりませんが、なんとなく「英単語すべて15回写せ」というありがちな内容にしてしまったのかもしれません。

 

これも一斉授業の弊害、というか、一人の教師が30人、40人の生徒を教えることの弊害かもしれませんね。

 

授業方法も宿題内容もざっくりとしたものになってしまうという弊害です。

 

「とにかく自分流の方法でいいから英単語を覚えてきなさい」とはなかなか言えないのでしょうか。

 

もし言えないとしたら、それはなぜでしょうか?

 

もしかしたら、生徒を信用していないということかもしれません。

 

「生徒は宿題を与えないと勉強しない」と思い込んでいるのかもしれません。

 

そこまでではなくても、「宿題を与えないと勉強しない可能性がある」くらいは思っているのかもしれません。

 

生徒を信用できないのはその教師本人の問題ですが、「教師が手をかけないと生徒はうまく育たない」ということがなんとなく信じられているのが学校教育の世界だと思います。

 

「子どもは未熟だから教師がしっかりと教育しなければならない」

「宿題を与えないと遊んでしまう」

「人は正しい教育を与えなければまともに育たない」

「教師が生徒に与える影響力は大きい」

 

これらはどれも教師の思い込みではないでしょうか。

 

そうではなくて、次のように考えてみればどうでしょうか?

 

「子どもは必要なことは自ら学ぶ力を持っている」

「宿題を与えなくても勉強する意欲があれば自ずとやる」

 

学びとは本来自発的なもの

学びとは本来自発的なものであるはずです。そのことが学校教育の中では歪められてしまいました。

 

勉強したくない子どもに無理やりに勉強させるようになってしまいました。

 

子どもの持つ「もっと知りたい」というタイミングを待たずして、全員一律に同じテーマの内容を教えます。

 

自分が知りたいこととは違うことを、強制的に教えられます。すると、「勉強っておもしろくないな」と思うようになる子どもが現れます。

 

遅かれ早かれ、たいていの子どもはそう思うようになっていきます。

 

「勉強=しなければならないもの」。これが本当の義務教育なのだ、と謝った認識を持ったりもしてしまいます。

 

(関連記事)

学びを強要する学校①その結果、それは学びではなく滑稽な茶番になる

 

 

1クラスに40人も生徒がいるのだから仕方がないだろう……

 

まったくそのとおりです。現在の一斉授業スタイル、教師ひとり対生徒数十人というスタイルでは他に方法は見つかりません。

 

無理やりにやらせようとするから、生徒の自主性を考慮する機会が減っていきます。すると、一律でこれだけやってきなさい、という宿題になります。

 

そもそも、自発的な学びには宿題というものが必要ありません。

 

宿題を出している時点で、学びが自発的ではなくなっていることを示しています。

 

別の記事で書きましたが、すべてを生徒の自主性に任せている学校があります。授業も宿題もクラス分けもありません。

 

サドベリースクールという学校です。詳しくはこちらをどうぞ。

完全自由な学校サドベリースクール!教師やるなら知っておいてほしい

 

ここまで極端な教育方法ではなくとも、現在の学校内でも変えていくことは可能です。

 

少しでも生徒が自主性を発揮させるように注意していけばいいのではないでしょうか。それが生徒のためにもなりますし、教師も楽になります。

 

また、英単語をすべて15回写させたりすれば、生徒はその教師のことを少し嫌いになることでしょう。自分を信用してもらえていないと感じるからです。

 

「◯月◯日に単語テストをします。単語をたくさん覚えると英語を読むのが楽になるし、受験にも役立ちます。できるだけたくさん覚えてきてください。テストで80点以下の人は放課後に再テストをします。80点取れるまで毎日やりますよ~」

 

くらいでどうでしょうか?

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